GNU Ghostscript 7.07 Windows 版のインストールと設定

2003 年 10 月 22 日:記述ミスのご指摘があったので修正
2003 年 10 月 3 日:GNU Ghostscript 7.07 版に変更、 東風フォント CID 版が配布停止になっているので Windows 付属の TrueType を使用し NeverEmbed するように変更
2003 年 5 月 8 日:GNU Ghostscript 7.06 版に変更
2003 年 5 月 6 日:GNU Ghostscript 7.06 についてごく簡単に追記、 東風フォントのファイル名が変更になっていたので修正
2003 年 1 月 31 日:微修正
2003 年 1 月 6 日:狩野宏樹様からのご連絡により、CID 版東風フォントの入手先を変更しました
2002 年 12 月 28 日:大石様のご指摘により、gs_res.ps の編集を追加、ファイル類の入手先を変更しました
2002 年 6 月 19 日:更新


以下、ファイル名の拡張子を表示する設定にしてから作業をすることをお勧めします。

参考までに、Windows XP では、マイコンピュータを開いて、
メニューからツールをクリック
フォルダオプションをクリック
表示タブをクリック
詳細設定の中にある登録されている拡張子は表示しない のチェックを外す
OKボタンを押す
でよいと思います。

ダウンロード

必要になるファイル類は以下のとおりです。

GNU Ghostscript のインストール

gs707w32full.zip を解凍します。
Windows XP ならば、gs707w32full.zip を右クリックしてすべて展開 を選んで適当な一時フォルダに解凍してください。

解凍したフォルダにある setupgs.exe を実行します。
GNU Ghostscript Setup
All Users にチェックを入れて [Install] ボタンをクリックします。
インストールが始まり、 スタートメニューに登録されてインストーラーが終了します。

解凍に使用した一時フォルダは削除してしまってかまいません。

環境変数 PATH の設定

インストールしたフォルダに PATH を通します。 C:\gs にインストールした場合には、環境変数 PATH の最後に c:\gs\gs7.07\bin;c:\gs\gs7.07\lib を追加します。
Windows 95/98 の場合には c:\autoexec.bat を編集して追加して、再起動してください。
Windows NT/2000/XP の場合には、システム環境変数に追加して、ログオンしなおしてください。
システム変数の編集

Ghostscript の動作チェック

ここで、Ghostscript が正常に動作しているかどうか、チェックします。 コマンドプロンプトを開いて(Windows 95/98 では MS-DOS プロンプト) 以下のようにします。


C:\>cd \gs\gs7.07\examples

C:\gs\gs7.07\examples>gswin32c tiger.ps

GNU Ghostscript 7.07 (2003-05-17)
Copyright (C) 2003 artofcode LLC, Benicia, CA.  All rights reserved.
This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details.
>>showpage, press <return> to continue<<

GS>quit

C:\gs\gs7.07\examples>exit

虎の絵が表示されれば、正常に動作しています。
Ghostscript の虎

日本語関連ファイルのインストール

インストール先の以下のフォルダを掘ります。

C:\gs\gs7.07\Resource
C:\gs\gs7.07\Resource\CIDFont
C:\gs\gs7.07\Resource\CMap
C:\gs\gs7.07\Resource\Font

CMap ファイルのインストール

acro5-cmaps-2001.zip を解凍して CMap フォルダの中のファイル(32 個)を C:\gs\gs7.07\Resource\CMap に入れます。
adobe-cmaps-200204.zip を解凍して CMap フォルダの中のファイル(185 個)を C:\gs\gs7.07\Resource\CMap に上書きで入れます。
C:\gs\gs7.07\Resource\CMap には 217 個のファイルができます。

日本語の表示チェック

日本語の表示がうまくいくかどうか、チェックします。 コマンドプロンプトを開いて、以下のようにします。


C:\>cd \gs\gs7.07\examples\cjk

C:\gs\gs7.07\examples\cjk>gswin32c gscjk_aj.ps
GNU Ghostscript 7.07 (2003-05-17)
Copyright (C) 2003 artofcode LLC, Benicia, CA.  All rights reserved.
This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details.
------------------------------------------------------------------------
This is a script to test CJK fonts such as CID-keyed fonts.
If you have not done CID-keyed fonts installation and definitions at
/Resource/CMap and CIDFnmap or /Resource/CIDFont of ghostscript, then
this script can't work correctly.
For details, please see README at http://www.gyve.org/gs-cjk/supplement.

If you throw this script into a printer, it requires PostScript 3
printer and CID-keyed fonts specified in this script.
------------------------------------------------------------------------
Loading NimbusRomNo9L-Regu font from C:\gs\fonts/n021003l.pfb... 16900204 153426
17 1723008 350900 0 done.
>>showpage, press <return> to continue<<

GS>quit

C:\gs\gs7.07\examples\cjk>exit

以下のような表示が出れば、正常に動作しています。
日本語表示チェック

PDF 作成バッチファイルの編集

PDF の作成を行うバッチファイル c:\gs\gs7.07\lib\ps2pdfxx.bat の 26 行目付近を編集します。 メモ帳などを使用するとよいと思います。

編集前


:run
echo -sOutputFile#%2 >>_.at2
copy /b /y _.at2+_.at >NUL
echo -c .setpdfwrite -f %1 >>_.at2
%GSC% @_.at @_.at2
goto end

編集後


:run
echo -sOutputFile#%2 >>_.at2
copy /b /y _.at2+_.at >NUL
echo -c .setpdfwrite ^<^</NeverEmbed [/Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats /Ryumin-Light /GothicBBB-Medium]^>^> setdistillerparams -f %1 >>_.at2
%GSC% @_.at @_.at2
goto end

PDF 作成チェック

PDF の作成をしてみます。 コマンドプロンプトを開いて以下のようにします。


C:\>cd \gs\gs7.07\examples\cjk

C:\gs\gs7.07\examples\cjk>ps2pdf14 gscjk_aj.ps gscjk_aj.pdf
*** unembeddable CIDFont: /Ryumin-Light
*** unembeddable CIDFont: /GothicBBB-Medium

C:\gs\gs7.07\examples\cjk>exit

Acrobat Reader で gscjk_aj.pdf を開いてみて、正常に表示されれば成功です。
ps2pdf14 コマンドを使うと PDF 1.4 形式 (Acrobat 5.0 形式)になります。
ps2pdf13 コマンドを使うと PDF 1.3 形式 (Acrobat 4.0 形式)になります。
ps2pdf12 コマンドを使うと PDF 1.2 形式 (Acrobat 3.0 形式)になります。


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