本家 Texinfo に取り込まれました



取り込まれました

というわけで、以前に書いていた Texinfo で日本語 PDF を生成するための拙作ファイル群が、 本家 Texinfo に取り込まれました。といいますか、お許しを頂いて コミットしました。

まだ、リポジトリに入った、というだけで、 リリースされたわけではありませんが、 簡単に使い方などをご紹介したいと思います。

環境

以下が必要となります。

ファイルの入手

まだリリースはされていませんので、 直接リポジトリからダウンロードする必要があります。

また、下記の github リポジトリに、他の日本語 texi ファイルのサンプルや、 実際に生成した PDF なども置いてあります。
https://github.com/trueroad/texinfo-sample-jp

サンプルをコンパイルしてみる

ダウンロードした texinfo.tex, texinfo-ja.tex, txi-ja.tex, short-sample-ja.texi を同じディレクトリに入れて、カレントディレクトにした上で、 下記のように実行すれば PDF ができあがります。

LuaTeX の場合

$ PDFTEX=luatex texi2pdf short-sample-ja.texi

XeTeX の場合

$ PDFTEX=xetex texi2pdf short-sample-ja.texi

その他の texi ファイルをコンパイルする

その他の日本語 texi ファイルは、 以下のように書き換えればコンパイルできると思います。

文字コード

UTF-8 にしてください。 EUC-JP や Shift_JIS (CP932) は使えませんので、 UTF-8 へ変換してください。

行頭

さきほども書きましたが、行頭に

\input texinfo

とあったら、

\input texinfo-ja

へと書き換えてください。 他に、たとえば、

\input texinfo.tex @c -*- coding: utf-8 -*-

のように書いてあった場合は

\input texinfo-ja.tex @c -*- coding: utf-8 -*-

と、texinfo が texinfo-ja になるように書き換えてください。

その他のヘッダ

texinfo-ja の次に、以下のような、 UTF-8 であることを示すコマンドと、 日本語であることを示すコマンドを追加してください。

@documentencoding UTF-8
@documentlanguage ja

もし既に、 @documentencoding コマンドや @documentlanguage コマンドが存在していたら、 上記の内容になるように書き換えてください。

ヘッダの例

すると、texi ファイルの冒頭数行は以下のようになると思います。

\input texinfo-ja

@documentencoding UTF-8
@documentlanguage ja

コンパイル

サンプルと同じようにコンパイルすれば PDF が生成されると思います。