レガシーフリー化(PS/2 マウス)



PS/2 マウス

デスクトップ PC の更改に向け、 更改後に使用できなくなることが想定されるデバイスをピックアップしていく。 PCI, SCSI, MO, HDDFDDPATA に引き続き、 今回は PS/2 マウスを取り上げる。

前回、PC を更改した際にも、既にレガシーと呼ばれており、 メーカー製 PC 等では PS/2 ポート自体が付いていないものも出回っていて、 マウスもキーボードも USB が普通になってきていた。 一方、単体で売られているようなマザーボードだと、 メーカー製 PC と同様、BIOS で USB キーボードがサポートされていたりするものの、 PS/2 マウス、PS/2 キーボードの両ポートが付いており、 PS/2 でも USB でも、どちらでも使用できるようになっているのが普通だった。

現在では、PS/2 ポートが無いマザーボードも珍しくないし、 あったとしても 1 つしかなくて、マウスかキーボードどちらかしか接続できない 仕様のものが多いようだ。

マウス

昨今は無線のワイヤレスマウスが主流になってきていて、 有線のマウスは数少なくなっているように感じる。 ワイヤレスマウスにはワイヤレスの利点もあるのだろうが、 私自身は有線のマウス(ワイヤード)の方が好みなので、 市場がワイヤレス優位になってしまって、 寂しい思いをしている。

ワイヤレス・ワイヤード

有線マウスは何が良いかというと、電池を気にする必要が無い、この一点が大きい。 ワイヤレスマウスだと、いずれ電池が切れる。 例え充電式だったとしても、いずれ電池がヘタる。 肝心な時に使えなくなってしまうかもしれない、それが嫌なのだ。 乾電池であれば、ある程度ストックしておけばいいではないか、とか、 切れたらいつでもコンビニへ買いに行けばいいではないか、とか、 eneloop を常備しておけばいいではないか、とか、 いろいろ言われたことはあるのだが、嫌なものは嫌なのだ。 他にも、PC が複数台あると、 どのワイヤレスマウスがどの PC 用か分かりにくくなりそうだ、とか、 つながっていないとマウスをなくしそうだ、とか、 いくつかデメリットがあるように感じている。

今まで使ってきたマウスたち

一番最初に購入した PC で使っていたマウスは、ぜんぜん記憶が無いのだが、 PC に付属のノンブランド品だったのではないかと思う。 今と違って、ボタンは左右1つずつしかなく、ホイールも無いものだったと思う。

その後、Microsoft の IntelliMouse が出回り始めて、 早速乗り換えたのを覚えている。これが現代的マウスの標準的な仕様である、 左右ボタンに加え、真ん中ボタン兼用のホイールがついているものの、 最初の製品だったと思う。 当初はホイール操作に対応したアプリも少なく、 どちらかというとホイールはオマケ的に考えていて、 真ん中ボタンが使えることを重要視していた。 もちろん、普通のアプリでは、やはり対応しておらず、 ほぼほぼ使い出が無かったのだが、一時期 FreeBSD を使っていたことがあり、Windows であっても、 Emacs の類 (Mule for Windows, Meadow, NTEmacs) を使っていると、物理的な真ん中ボタンがあると、結構便利だったのだ。

続いて、やはり Microsoft の IntelliMouse Explorer (初代)に乗り換えた。 マウス自体が大きい、というところが大きな違いだが、 右手でつかんだときに親指の場所にボタンが2つ付いており、 これをブラウザの「進む」「戻る」に割り当てて使っていた。 その後、チルトホイールなどに対応した新しい IntelliMouse Explorer が登場したりしたものの、初代の方が人気があったのか、 初代の復刻版が出たりもした。 この初代が、手になじんで使いやすかったのだが、 この頃から Microsoft のマウス製品はワイヤレスが主流になり始め、 ワイヤードで使ってみたくなる製品が出てこなくなってしまったように感じている。 この初代 IntelliMouse Explorer は、長いこと使っていたが、 ついに壊れてしまった。

現在使っているマウス

代わりのマウス、ということで探したのだが、 Microsoft 製品では、しっくり来るものが見つからず、 途方にくれてしまった。 仕方なく意を決して別のメーカー製のマウスで探し、 Logicool M500 を見つけた。 これなら有線マウスだし、親指ボタンで「戻る」「進む」もできて、 使用感としては IntelliMouse Explorer に近い。 ホイールの回転はクリック感のあるモードとないモードが切り替えられる。 古い IntelliMouse はクリック感のあるものだったため、 慣れからクリック感のあるモードで使用しているが、 ノート PC で使用している Microsoft Notebook Optical Mouse 3000 はクリック感が無い。 新しいマウスはクリック感が無いほうが普通なのかもしれないと思うと、 今後のことを考えてクリック感のないモードに慣れておくのもいいかもしれないと 思っている。

元々 Microsoft マウスを使っていたのと、 ノート PC では今でも Microsoft マウスを使っているため、 Microsoft マウス用のツールである IntelliPoint の操作に慣れていた。 しかし、 Logicool M500 では IntelliPoint は使えない。 付属の SetPoint というツールを使うことになるが、 IntelliPoint とは使用感がまるで違うため、最初は戸惑ってしまった。 一度設定してしまえば、さほど使う必要が無いものではあるので、 あまり気にする必要は無いとは思うが、 Microsoft から使い勝手の良いマウスが出てくれれば、とは思ってしまった。

マウスポート

さて、現在使用中の Logicool M500 だが、USB マウスである。最初から PS/2 には接続できない。 というわけで、長々と書いてきたが、PS/2 マウスポートが無くても、 既にまったく困らない状況であった。 そもそも、最近販売されているマウスは USB マウスばかりで、 PS/2 ポートに接続できるようになっているものは、ほとんど無いような気がしている。 古い PS/2 専用のマウスをどうしても使いたいという向きには、 USB への変換機も販売されているようなので、それを使えばよいだろう。