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2003 年 2 月 9 日:作成
DVD-Video は映像と音声、その他をあわせた全体で 10.08Mbps を越えてはなりません。 音声にリニア PCM を使用する場合、音声は (48kHz × 16bit × 2ch =) 1536kbps 消費しますので、10.08Mbps - 1536kbps = 8544kbps となり、 余裕をみて(映像、音声以外の情報にある程度必要になるため) 映像には約 8200kbps までしか使用できません。 音声に Dolby Digital (AC3) を使用する場合には、 音声のビットレートが 256kbps 程度になりますので、 10.08Mbps - 256kbps = 9824kbps となり、 余裕を見ると映像には約 9600kbps まで使用できます。 最小ビットレートの制限もあるはずなのですが、 残念ながら資料を見つけることができませんでした。 ご存知の方は、教えてください。
DVD-R の容量は 4.7GB なので、最高ビットレート 10.08Mbps で記録すると、
約 1 時間しか記録できません。
逆にいえば、1 時間以下であれば、ビットレート制限の上限、
リニア PCM であれば 8200kbps、AC3 音声であれば 9600kbps に設定すれば
よいことになります。
平均、最大、最小のビットレートがすべて同じであれば、VBR ではなく CBR で
エンコードした方がよいようにも思えますが、特にビットレートが高い場合には、
VBR にしておいた方が、後でオーサリングソフトがエラーになりにくくなります。
1 時間以上記録したい場合には、 ビットレートを下げることになります。ビットレートの計算には、 DVD 作成のための計算機が便利です。
では、90 分記録するためには、ビットレートをどれぐらいにすればよいか、
計算してみます。音声は AC3 256kbps とします。
Sizeは 4.7GB DVD-R なので、
プルダウンメニューから4700を選択
Timeは 90 分なので、
90 分台を入力
Audioは AC3 256kbps なので、
プルダウンメニューから256を選択
オーサリング後の容量増を見込むにチェック
として、計算ボタンを押します。
すると、Video に 6405kbps と出ました。
平均ビットレートには先ほどの計算結果6405を入力
最高ビットレートには AC3 256kbps なので9600を入力
最小ビットレートには、とりあえず3000を入力
という設定にしてみます。
この辺は画像品質ともからみますし、 なぜか同じビットレートでも画像によってオーサリングソフトが 受け付けてくれたりくれなかったり、エラーになったりならなかったりしますので、 いろいろ数値を変えて試してみるといいでしょう。