MPEG2 エンコード

2003 年 3 月 11 日:チャプタポイントの準備について追加
2003 年 2 月 9 日:作成


ソフト

ペガシスの TMPGEnc Plus を使用します。 ここでは、2003 年 2 月 8 日現在での最新版 Ver. 2.510 を使用します。 なるべく新しいものを使用した方がよいでしょう。 無料版の TMPGEnc は MPEG2 が扱えないため、使用できません。

手順

起動するとプロジェクトウィザードが出てきます。

プロジェクトウィザード (1/5)
左側で DVD の下の NTSC を選択
右側で VBR MPEG-1 Layer II オーディオ (MP2)を選択
次へを押します。

プロジェクトウィザード (2/5)
映像ファイルの参照ボタンを押して ソースの AVI ファイルを指定するか、ドラッグ&ドロップします。

プロジェクトウィザード (2/5)
ソースの詳細設定の部分が自動的に決定されます。 ソースが DV AVI だと、このようになります。
次へを押します。

プロジェクトウィザード (3/5)
何も指定せずに次へを押します。

プロジェクトウィザード (4/5)
何も指定せずに次へを押します。

プロジェクトウィザード (5/5)
直ちにエンコードを開始するのチェックを外します。
OKを押します。

TMPGEnc Plus
メインウィンドウがこのようになります。
フィールドオーダの変換をします。 DV のフィールドオーダは、 先ほどのプロジェクトウィザードの通りボトムフィールドが先なのですが、DVD-Video の規格はトップフィールドが先になっています。 このままエンコードすると、ボトムファーストの DVD-Video ができます。 ボトムファーストでも問題なく再生できる DVD プレーヤもありますが、 トップファーストでなければ、画像が乱れてしまう DVD プレーヤもあります。 参考情報
右下の方にある設定ボタンを押します。

MPEG の設定
MPEG の設定ウィンドウが出ます。
ビデオ詳細タブをクリックします。

MPEG の設定 - ビデオ詳細
24 fps 化をダブルクリックします。

24 fps 化
24 fps 化ウィンドウが出てきます。

24 fps 化
左上のプルダウンメニューで24 fpsになっているところを30 fpsに変更します。

24 fps 化
0a 予定: 0(30fps)になっているところを右クリックして、 このフレーム以降を指定したパターンに従って処理するを選びます。

パターン指定
パターン指定ウィンドウが出ます。
01と入力してOKボタンを押します。

24 fps 化
一つおきに選択された状態になります。
OKボタンを押します。

MPEG の設定 - ビデオ詳細
OKボタンを押します。

TMPGEnc Plus
メインウィンドウのメニューでファイルプロジェクトの保存を選びます。

名前を付けて保存
適当な名前を付けて保存します。

TMPGEnc Plus
再びプロジェクトウィザードを使います。
メニューでファイルプロジェクトウィザードを選びます。

プロジェクトウィザード (1/5)
最初と同じく、
左側で DVD の下の NTSC を選択
右側で VBR MPEG-1 Layer II オーディオ (MP2)を選択
次へを押します。

プロジェクトウィザード (2/5)
今度は、ソースファイルに AVI ではなく、 先ほど保存したプロジェクトファイルを指定します。

フィールドオーダ判定
ソースが DV でない場合には、フィールドオーダ判定が行われます。

プロジェクトウィザード (2/5)
最初と異なり、フィールドオーダートップフィールドが先に表示されるになります。
次へボタンを押します。

プロジェクトウィザード (3/5)
何も指定せずに次へを押します。

プロジェクトウィザード (4/5)
何も指定せずに次へを押します。

プロジェクトウィザード (5/5)
直ちにエンコードを開始するのチェックを外します。
OKを押します。

TMPGEnc Plus
プロジェクトウィザードを使用した場合、 いくつかの設定にロックがかかり、変更できなくなります。 ロックを解除して設定変更ができるようにします。
右下のロードボタンを押します。

ファイルを開く
Extraフォルダにあるunlock.mcfを選択して開くボタンを押します。

TMPGEnc Plus
右下の設定ボタンを押します。

MPEG の設定
設定可能な項目が増えています。
レート調整モード設定ボタンを押します。

2パスVBR(VBR)
1 枚の DVD-Video に焼くビデオの長さからビットレートを計算します。 ここではとりあえず 1 時間以下で AC3 音声を使用するので、
平均ビットレート9600kbits/sec
最大ビットレート9600kbits/sec
最小ビットレート9600kbits/sec
に設定します。ビットレートが高すぎると、 DVD オーサリングソフトが受け付けてくれなかったり、 ビルド中にエラーが出やすくなります。 9000kbits/sec 〜 8000kbits/sec 程度にしておいた方がよいかもしれません。 ビットレート計算方法も参照してください。
OKボタンを押します。

MPEG の設定
動き検索精度最高画質(最低速)にします。

MPEG の設定 - ビデオ詳細
一回で全範囲のエンコードをした方が VBR の効きがよくなるのですが、 エンコードに長時間かかるようになり、 この間に一時停止して再開するようなこともできません。 また、巨大なファイルは扱いが難しいですし、 分割することによって、1 番目のファイルがエンコード終了後、 2 番目のファイルのエンコード中に 別のマシンで 1 番目のファイルをテストすることなどができます。 そこで、いくつかのシーンで分割してエンコードすることにします。
ビデオ詳細タブをダブルクリックします。
ソースの範囲をダブルクリックします。

ソース範囲の設定
画像と音声を見ながら範囲を指定します。 完全にシーンが切り替わっているところ (画面と音声が両方とも連続していないところ)で区切ることにします。
開始フレーム終了フレームを指定して OKボタンを押します。

MPEG の設定 - ビデオ詳細
GOP 構造を指定します。
DVD-Video では、チャプタを打つことができますが、 GOP というものの先頭だけにしかチャプタを打つことができません。 そこで、あらかじめチャプタを打ちたい場所が GOP の先頭になるように指定します。
GOP 構造タブをクリックします。

MPEG の設定 - GOP 構造
強制ピクチャタイプを設定する設定 ボタンを押します。

強制ピクチャタイプ設定
チャプタを打ちたいフレームの上で右クリックして、 新しいグループ(GOP)に切り替えるを選びます。

強制ピクチャタイプ設定
このように設定されます。同様に他のチャプタを打ちたい場所も指定します。

強制ピクチャタイプ設定
2 つ設定しました。
OKボタンを押します。

MPEG の設定 - GOP 構造
強制ピクチャタイプを設定するにチェックを入れます。
シーンチェンジを検出するにもチェックを入れておきます。
OKボタンを押します。

TMPGEnc Plus
メニューからファイル現在のプロジェクトをバッチリストに追加MPEG ファイルを選びます。

バッチエンコード
出力するファイル名を決めてOKボタンを押します。

バッチエンコード
バッチエンコードのリストに追加されます。次のシーンを登録するには、 ×ボタンを押してウィンドウを閉じ、 今までと同様の手順でソースの範囲を指定してから、 バッチリストに追加します。

バッチエンコード
このようになります。
ソースファイル中の必要なシーンをすべて指定したら、 実行ボタンを押します。

TMPGEnc Plus
エンコードが開始されます。非常に時間がかかるので (数時間から数日かかることもある)必要ならば、 エンコード終了後、シャットダウンする にチェックを入れておけば、エンコード終了後に電源断してくれます。 残り時間が表示されていますが、 これは、一つの mpeg2 ファイルのエンコードにかかる残り時間です。 複数のエンコードを行う場合には、もっと時間がかかります。

以上で mpeg2 エンコードが終了しました。

生成した mpeg2 ファイルを一旦、単独で DVDit! PE にかけて、 メニューもチャプタも作成せずにオーサリング、ボリューム出力まで行って、 エラーが発生しないかどうかチェックするとよいと思います。 エラーが発生した場合には、

などをして、 エラーが出ない mpeg2 ファイルにします。

mpeg2 ファイルが完成したら、 ソースの AVI ファイルを削除して、ディスク容量を空けてから、 次のキャプチャを行い、再びエンコードを行います。
すべてのキャプチャとエンコードが終了したら、 次は mpeg2 ファイルの連結を行います。


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細田 真道: 連絡先