内窓を作ってみる(その1)



結露

皆さんのご自宅は結露とかしますか? 私の家では窓が「かなり」結露してしまいます。 ペアガラスなのですが、サッシがアルミなんですよね。 まずサッシから結露がはじまり、ひどくなるとガラスも周り (サッシの近く)から曇り、そのうち水滴がついてきます。 今はもう2月も後半に入り、そこそこ暖かくなってきているので、 あまり激しい結露はしなくなってきていますが、 一番寒い時期は、サッシからポタポタと水が垂れてきてしまいます。

以前住んでいたところは今以上に結露がひどいところでした。 単版ガラスだったのでガラスそのものも結露したんです。 今の家はペアガラスなので、結露の悩みから解放されるかも、 という期待をしたのですが、残念ながら結露してしまいます。 ガラス自体の結露は軽減されましたが、サッシの結露は相変わらず、です。

対策

結露対策としては、単純に考えれば窓を断熱してやればいい、 と思ったのですが、なかなかうまくいきません。 サッシや窓ガラスに冬の間だけ貼るようなタイプの断熱材は、 残念ながらあまり効果がありませんでした。 春になったらがさなければならないというのもマイナスポイントです。 発泡スチロールの衝立ついたてのようなものを置いて冷気を云々、 といったものも試してみましたが、さほど効果があるようには感じず。。。

実験

やはり費用はかさんでしまいますが、 内窓を付けて二重窓にしてしまうのが効果的なのではないか、 と考えまして、ちょっと実験をしてみました。

図1: ラップ内窓
写真

写真を見てもよくわからないかもしれませんが、 窓の内側にラップを貼ってみました(図1)。 台所に普通にある、あのラップです。 ちょうどこの窓は横幅が狭いので普通のラップの横幅で間に合うんです。 ラップがうまく窓枠に貼り付かなかったので、養生テープで貼り付けました。 この状態で様子を見てみます。(この実験はかなり寒い時期にやりました。)

図2: ラップ内窓の効果
写真

ラップ内窓設置の翌日(図2)です。 網戸の網のせいで分かりにくいのですが、 外窓の型ガラスの右下の部分が少しだけ結露しているのが見えます。 恐らくサッシにも細かい結露が付いているのではないかと思います。 とはいえ、これでもものすごい効果なんです。 というのも、このとき同じ部屋の別の窓は、

図3: ラップ内窓無し
写真

水滴でビショビショ(図3)です。 ラップ内窓を設置した窓も、普段はこのぐらいビショビショになってしまうので、 ラップ一枚で効果絶大です。

内窓設置

ラップ内窓は、 窓を開けたくなった時にがさなければらなりません。 それよりもなによりも見た目がカッコ悪いですよね。 というわけで、もっとマトモな内窓の設置を考えました。 内窓といえば、 LIXILインプラス が有名だと思いますが、他にもいろいろなメーカの製品があるようです。 こういうものは基本的に工事を依頼して付けてもらうようなものなので、 費用もそれなりにかかってしまいます。 もちろん効果も高いでしょうし、見た目も一番よいと思います。

一方、ホームセンターに行くとDIYで作る 内窓フレームセットエコな簡易内窓 などが置いてあって、手間はかかりそうですが内窓を付けることができそうです。 ところが、大体そういうものって「引違ひきちがい窓」用なんです。 図3の窓は、まさに引違窓なので、 そういうものを設置すれば済みます。 ですが、図1の窓は「縦すべり窓」 なのでDIYの内窓は設置できません。

ではインプラスなら設置できるのか、というと、 ここは横幅が狭すぎてインプラスでは無理、なんだそうです。。。 他のメーカの内窓には設置できそうなものもあったのですが、 今度は網戸が干渉するので付けられないとか。 ここの網戸は内側に開くのですが、 内窓を設置すると内窓の窓枠が干渉して網戸が開かなくなってしまうんです。 干渉しないようにするためには、 ロール網戸のように内側に開かないタイプのものに交換するか、 あるいはいっそのこと網戸をあきらめて撤去してしまうか、になります。

網戸を交換するとなると費用がさらにかさみますし、 撤去すると換気したいときに困りそうです。 というわけでキット等を使わずに、何とか自分で内窓を作れないだろうか、 ということを考えてみました。

その2に続きます。