内窓を作ってみる(その2)



この記事は内窓を作ってみる(その1)の続きです。

構想

内窓の条件としては、開き網戸が干渉しないこと、です。 ホームセンターで売っているような簡易内窓キットをムリヤリ使うと、 レールが干渉してしまいます。 レールを使わずに、簡易内窓キットの障子しょうじの部分だけを使えば干渉しません。 ですが、レールが無いと固定ができなくなってしまいます。 (ここでいっている「障子」は引違ひきちがい窓の戸の部分のことで、  和室によくある木と紙でできている障子のことではありません。)

そこで、既設の窓枠の内寸よりもちょっと小さい障子を作って、 隙間を柔らかい断熱材のようなもので埋めてやれば、 とりあえずの固定はできるし、少し力を入れて引っ張れば外せる、 というようなものが作れないかと考えました。 普段は、はめごろし窓のように固定しておき、 換気するときや掃除するときには内窓の障子を丸ごと外してしまえばいいのでは、 という発想です。

では、その障子をどうやって作るか。 最初は簡易内窓キットの障子をそのまま流用しようと考えました。 ポリカーボネート板にプラスチックの枠を付けるような感じです。 ですが、今回設置を考えている窓は高さが1m以上あるので強度的に心配です。 アルミ材で補強できるようになっている簡易内窓キットがあるのですが、 アルミのせいで断熱性が犠牲になりそうな気がします。

断熱性や強度がある程度あって、見た目も悪くないような、 いい枠はないだろうか、と考えていたら、一つ思い当たる素材がありました。 そう、木です。 とはいえ、ポリカーボネート板を四方からはさむ木枠が必要になります。 大工さんなら作れるのかもしれませんが、自分で作るとなると、 いったいどうやって加工すればよいのか見当もつきません。

木材加工サービス

よくあるホームセンターのカットサービスですと、 直線カットぐらいしかしてくれませんので、木枠は作れません。 どうしたものか、何かいいサービスはないだろうか、と探していたら、 ついに見つけました。 ストーリオ株式会社StorioDesign です。 これは自分で描いたイメージをもとに、 どんなものにするか設計してくれて、 木材キットとして届けてくれる、というものです。 組み立てや塗装は自分でしなければなりませんが、 今回の目的にはピッタリと感じました。

というわけで、まずは 図1図2 のようなイメージ図と説明を付けた資料を作って、 見積もり依頼してみました。

図1:正面からみた内窓イメージ
図
図2:上からみた断面イメージ
イメージ図

そして、ご担当者様とメールで何回かやりとりして、 詳細を詰めていきました。 私は塗装のことは何も考えておらず、 無塗装でそのまま組み立てるつもりでいたのですが、 耐水塗装をした方がよい等のアドバイスもいただき、発注しました。

その3に続きます。